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ハイパーカミオカンデ検出器のデザインレポートを公開しました

ハイパーカミオカンデ国際共同研究グループは、ハイパーカミオカンデ検出器の設計や期待される装置性能をまとめたデザインレポートを完成させ、この度公開しました。

“Hyper-Kamiokande Design Report”, KEK Preprint 2016-21 ICRR-Report-701-2016-1

ハイパーカミオカンデ用に開発中の新型光センサーは、スーパーカミオカンデの光センサーに比べて、光に対する感度および時間精度を共に2倍にまで高めることに成功しました。光センサーの大幅な感度向上を達成できたことから、検出器の実験性能を損なうことなく水槽を小型化することが可能となり、建設コストを抑えることに成功しました。

新しい検出器のデザイン詳細は以下の通りです。 高さ60m、直径74mの円筒形の2槽式タンク2基を段階的に設置します。水槽1基あたりの総体積は26万トン、有効体積にして19万トンであり、スーパーカミオカンデの有効体積の約10倍になります。 光センサーは内水槽に40,000本、外水槽に6,700本が取り付けられ、タンク表面積の40%をカバーすることになります。

ハイパーカミオカンデは現行のスーパーカミオカンデ検出器に対して、体積・光感度共に凌駕する検出器となり、ニュートリノや陽子崩壊など全ての検出感度が向上します。ハイパーカミオカンデを実現させ、素粒子の統一理論と宇宙の進化史の解明に迫っていきます。

新しい検出器デザイン